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目次
モンクレールのクリーニング失敗事例は多い?
モンクレールはフランスで生まれて、イタリアに本社を持つ高級ブランドです。日本では2005年に大ブレイクして以来、モンクレールの愛用者も増え続けています。
一方で、「クリーニングにだして失敗された」という事例も多くみられます。年々減ってきてはいますが、依然として多く発生しています。
モンクレールは街のクリーニング屋じゃ駄目だな失敗した。
— Pablo (@sxztp) November 16, 2016
モンクレールのダウンをクリーニングに出したらファーがゴワゴワになってて、返品したら販売店修理に出してくれて新品ファーに交換してくれたけどファーが半分くらいに小さくなって悲しい!昔のモンクレール好きだったからうかつにクリーニング出したの本当に失敗だったなあ
— pika (@pikaeeveepika) July 7, 2020
その理由として、以下のようなモンクレールの特徴が挙げられます。
- ダウンに利用されている中綿(ホワイトグース)が繊細
- ダウンに利用されている生地はナイロンやポリエステルで繊細
クリーニング実施の際に、それらの特徴に対応できず失敗している店舗が多いようです。ここからは、具体的な失敗事例を見ていきましょう。
モンクレールのクリーニングを絶対に失敗されたくない方は「モンクレールダウンのクリーニング代の料金相場はいくら?断られるときはどこに出せばいい?」をご覧ください。
モンクレールのクリーニング失敗事例まとめ
ダウンが薄くなった(しぼんだ)
モンクレールのクリーニングに関するよくある失敗として、ダウンが薄くなることが挙げられます。ボリューム感がなくなる原因として、ドライクリーニングを行ったことが考えられます。
モンクレールの中綿には、主に「ホワイトグース」という水鳥の繊細な産毛が使われています。水鳥の羽毛には油脂分があり、水をはじいて空気を含むことで水面に浮いています。
油性のドライクリーニングを行うと、羽毛の油脂分が除去され、空気がぬけてしぼんだようになる場合があります。
そのためモンクレールでは、水洗いが推奨されています。しかし取り扱い実績のない店舗では、洗濯表示だけを頼りにドライクリーニングを施される可能性が高いです。
表生地がゴワついた
モンクレールの表生地がゴワゴワして、滑らかさがなくなることもあります。原因としては、洗い方が雑であることが考えられます。
モンクレールの表生地にはナイロンやポリエステルが使われています。着用したときの軽さを追求し、非常に薄くて繊細な生地に仕上がっています。
そのため取り扱いが丁寧でないと、容易に生地が傷んでしまいます。一般のクリーニングでは、機械でまとめ洗いしたり高温の乾燥機に長くかけるため、摩擦が起こりやすくなります。
その結果、表面に毛玉が出たり毛羽立ってしまい、「ゴワゴワ」になる可能性が高いです。
縫い目にシミができた(際つき)
キルティングの縫い目に沿って帯状のシミができることもあります(際つき)。その原因として、洗い方が不充分であることが考えられます。
モンクレールの生地は、保温性を高めるためと、羽毛の飛び出しを防ぐために、非常に高密度に織られています。
しかし一方でそれが「汚れが外に出にくい」というデメリットにもなっています。そのため、時間を掛けて丁寧に洗わないと、汚れを落としきれず、中綿に残ってしまいます。
中綿に残った汚れは、キルティングの針穴や糸を伝わって徐々に染み出してきます。それが「際つき」と呼ばれるシミの正体です。
ダウンが団子状になった
キルティングの各小部屋の中で、ダウンが均等にならず一箇所に集まることでダウンが団子状になることもあります。原因として、乾燥が不充分であることが考えられます。
モンクレールの表生地は非常に高密度なため、通気性はよくありません。そのため、中綿に空気が行き渡りにくく、乾くのに非常に時間が掛かります。
生地の表面上は乾いているように見えても、中の羽毛は湿って塊りになっている場合があります。
また、モンクレールを適切に乾かすには、数日間の陰干しと仕上げのタンブリング乾燥が必要です。それらに対応していない店舗に出した場合、生乾きの状態で返却される可能性があります。
石油の臭いがひどい
クリーニング後のモンクレールから強い石油臭がすることもあります。その原因は、ドライクリーニングの溶剤にあります。
ドライクリーニングでは、水を使わず油系の溶剤を使っています。油系の溶剤で一番普及しているのが石油系の溶剤です。
溶剤の管理状態や洗い方により、クリーニング後の衣類に石油の臭いが残る場合があります。
また、モンクレールを完全に乾かすのには非常に時間が掛かるため、通常のクリーニングでは乾ききりません。生乾きで返却されると、中にこもった溶剤が揮発し続け、強い石油臭となる場合があります。
装飾品(ボタン)を紛失された
モンクレールの装飾品(ボタン)が紛失されたという事例もあります。
装飾品が紛失する原因としては、クリーニング工程での摩擦や衝撃により欠落したことが考えられます。特に大きな工場の場合、他のボタンと紛れてしまい見つかる可能性が低くなります。
なお一点ずつ手作業で仕上げている店舗では、それほど発生しません。
クリーニングでの装飾品の紛失に関するトラブルは大変多いですが、店舗により対応はさまざまです。クリーニングに出す前に、糸の弱くなったボタンがないかなど、自分で必ずチェックするようにしましょう。
モンクレールをクリーニングで失敗されたときの対処法
乾燥して羽毛をほぐす
モンクレールのクリーニングで失敗された場合、自宅である程度対処できる事例もあります。例えば、羽毛をほぐしながら乾燥させる「タンブリング乾燥」を行うことで、偏りが緩和される可能性があります。
手順は、以下の通りです。
- ダウンを乾燥機に入れる
- 40℃くらいの低温に設定する
- 乾燥機を5~6分回転させる
- 偏りが残っている部分があれば、空気を含ませるように揉む
ただし、コインランドリーのように温度選定ができない乾燥機の場合、高温になりすぎて素材を傷めてしまいます。
乾燥機が使えない場合は、太めのハンガーにかけて陰干しし、軽く叩いて揉みほぐすだけでも多少の効果が期待できます。
再仕上げを依頼する
「再仕上げ」とは、モンクレールの仕上がりに満足できなかった場合、やり直しをしてもらえるサービスのことです。
例えば宅配クリーニングのリナビスの場合、再仕上げを依頼する手順は以下の通りです。
- 到着後一週間以内に、電話またはメールで再仕上げを要望する
- タグをつけたまま、専用の集荷パックで梱包する
- 着払い伝票に「再仕上げ」と記入する
- 集荷依頼する
なお、再仕上げで必ずしも汚れなどがキレイになるわけではありません。また、再仕上げサービスの有無やサービスの基準は、クリーニング店により異なります。
クリーニングの受け取り後すぐにチェックし、問題があれば店舗に確認しましょう。
損害賠償を請求する
「クリーニング事故賠償基準」とは、「全国クリーニング生活衛生同業組合連合会」が定めた自主基準です。
トラブルが起きた時にはこの基準を目安に、利用者の救済に向けて対処するよう、賠償内容が定められています。連合会の加盟店や厚生労働大臣が認可したSマークのお店を中心に普及しています。
例えばモンクレールのダウンを失敗された場合、クリーニング後6ヶ月以内であれば損害賠償を受けられる可能性があります。賠償金額は第4条に具体的な計算方法が記載されています。
ただし、店舗により賠償額の上限金額が定められています。あらかじめ会員規約などに目を通しておくとよいでしょう。
モンクレールのクリーニングトラブルを避けるには?
モンクレールのクリーニングトラブルを避けるためには、モンクレールのクリーニングに適した店舗をしっかりと選ぶ必要があります。
店舗を選ぶときのポイントは、以下のとおりです。
- 適切なタンブリング乾燥ができる
- 丁寧な水洗いができる
- モンクレールの取り扱い実績が豊富
モンクレールのクリーニングに自信があるお店は、公式サイトでこれらのポイントをアピールしている場合が多いです。
公式サイトに取り扱い事例を載せている店舗もありますので、参考にしてみるとよいでしょう。
モンレクレールを長く着用するためには、それ相応の技術と経験を持つ高品質なクリーニング店に出すことをおすすめします。
モンクレールのクリーニングを絶対に失敗されたくない方は下記記事をご覧ください。